3月22日 観葉植物の学術情報

投稿日:2010.03.22 | カテゴリー: スタッフブログ

先日、愛媛大学の仁科先生から
部屋に観葉植物を置いたときと置いていない時の
研究成果を聞いたんです。

説明が早すぎて
ちょっと聞き逃した事もあるんですが、、、、
要点としてはこんな感じです。

①10畳ぐらいの部屋に
大鉢植物(シェフレラ)を窓側に6鉢置いた場合の湿度変化

・何もない 湿度50%~35%程度の間で変化(特に昼頃が一番湿度が低い)
・植物あり 湿度65%~55%程度の間で変化

②シェフレラは湿度をよくあげるが、ドラセナ・マッサンは効果が薄い。

③大鉢植物(シェフレラ)2鉢でも、
植物を置いていない場合と比べて
昼頃なら湿度は相対的に最大25%程度はあがる場合がある。

④植物の癒し効果というのは、植物が好きな人だけ効果がある。
興味がない人には心境にあまり変化がみられない。

⑤植物の配置箇所については、
ジャングル状にしたほうが「快適性が向上した」と感じる人が多い。(60%程度)
卓上の目の前に設置してもある程度効果があるようだ。(45%程度)
窓側の隅に置く場合は興味が薄くなる傾向がある。(33%程度)

⑥植物を配置したことで、
周りの社員とコミュニケーションはどうだったか?

世話(水やり)の話題が増えた
植物の状態について会話がうまれた
話したことがなかった人と話すようになった
植物の関連から季節の話題がふえた

⑦人の視界にどれだけのグリーン(緑視率)があったら快適なのか?

10%~25%程度が快適らしい。

>商業地や市街地の緑視率は0%~10%
>庭木が整備された住宅地の緑視率は10%~20%
>生垣が整備された住宅地の緑視率は20%~30%

とまぁ、こんな感じだったんですが、
特に湿度はハッキリとしたデータが出ているので、
これは説得力があってありがたいですよね。

ちなみに先生曰く、
「植物の設置が仕事能率の向上には直結しない」
というのが研究を通じた結論のようなのですが、
これは室内気候を重視するメーカーや論客に話を話を聞けば
快適な湿度で仕事する事の重要性を色々説いてくれると思うので、
「植物の設置が能率向上につながる」という説も、
いつの日にか科学的な証明できる日が来ると思います。

だれも証明しないなら、自分で証明するって事で、、、

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